LPガスについて - Merit by introduction of LP Gas -

LPガスの特長

LPガスは「Liquefied Petroleum Gas」の略語で、液化石油ガスということです。
全国的には都市ガスを上回る供給世帯数を誇り、クリーンで高熱量、災害にも強く、安全で容易な供給が可能であることから、近年注目されています。
LPガスの性質

LPガスは一般に毒性がなく、無色無臭です。(家庭用にはガス漏れ感知のために臭いを付けてあります)

LPガスの性質

LPガスは空気より重いので、万一漏れたときは低いところに流れ、くぼみなどがあれば滞留することもあります。

LPガスの性質

LPガスは常温・常圧では気体ですが、冷やしたり、圧力を加えたりすると簡単に液体になります。

LPガスの性質

LPガスは液体になると、体積が気体の1/250に減少するため、輸送がきわめて容易です。

LPガスの性質

LPガスの1m3当たりの発熱量は100MJ(メガジュール)と、都市ガスの約46MJに比べ高いものになっています。

LPガスを導入することは:
  • クリーンかつ安全
  • 高熱量かつ災害に強い
  • 容易に供給が可能
というメリットがあります。

LPガスと都市ガスとの比較

都市ガスとの熱量比較

都市ガスにはいろいろな種類のガスがあり、同一の消費器具が使用できない場合がありますので、
転居などの際には注意が必要ですが、家庭用LPガスは、いずれの地域においても同じ消費器具を使用することができます。なお、それぞれの発熱量、比重は次のとおりです。

■ガスのカロリーと比重

出所:ガス事業便覧
注:都市ガスについては標準熱量 熱量単位、換算値は1.000kcal=4.186MJ

災害時に必要な復旧日数の比較

阪神淡路大震災で都市ガスのライン網が寸断された中、
新たなライフラインを確保し都市ガスをバックアップしたのはLPガスや石油製品でした。
特に、LPガス業界の迅速な対応は、二次災害・三次災害の防止や仮設住宅などの復旧に大きく貢献し、
LPガスが防災都市づくりに不可欠なエネルギーであることを改めて実証しました。
復旧に必要な日数のグラフ
LPガスの場合
LPガスは実質約10日間という短期間で復旧。
LPガスを原料にしている簡易ガスも、
倒壊家屋を除き約1週間で復旧し、
災害時におけるLPガスの有用性が注目を浴びることとなりました。
都市ガスの場合
阪神淡路大震災では、中でも都市生活を支えるライフラインが脆弱でした。 都市ガスは配管網が寸断され、懸命の努力にもかかわらず復旧には3ヶ月を要しました。そのため、数十万の被災家庭や病院・避難所において調理や入浴、暖房などができないなど、導管による集中供給方式の弱点が浮き彫りになったのです。